つもり貯金は、想像の中でさえも、それについて最善の全霊を尽くすこと。
それについて偉大さを讃えること。
そしてそれを可能たかしめる世界にそれを任せること。
そうでなければ未練が残り、実際に手を出すことを選ぶ。
想像によって事の顛末までを見て、世界の果てまで届く想いが、放たれる。
それは花の香りのように。
それに嫉妬する者は、想像にすぎない幻想だと言うだろうが、この世界自体が幻想のひとときである。
忌み嫌う呪いではなく、偉大な創造のあらわれである。
それを讃えるのが、つもり貯金。
そして、それでもなお、あまるほどのものであれば、私にも実際に味わうときもあるのだろう、そんな微笑ましく見守る目線がそこにある。