長く深く人の心の真実の芯となり強さの優しさしなやかさを育む歴史は、困難や試練を乗り越え続けた先にある。 この命の足元には代々の成功失敗が共にある。 これらは否定はできないし、他者になすりつけたり頼れもしないし嘘も通じない。 まやかしではない。 枯葉が風で押されて動くことに命を見ること。 人もまたここまで押されてきた。 今の目の前の試練を憎まず、試練を他者への責め立てにすり替えず取り組むことが、未来と希望への道となる。

豪勢になるほど自然から離れ、つまりそれは人とも疎遠になる。 疎遠だが執着するがために、側にあっても接点のない、終わりのない苦悩が始まる。

依存や執着を手放す時が死を見つめる時。 大切にしているものほど死を迎えるとき。

罵倒するものは良心がなく、だが抵抗しない者も抵抗の強さの基準となると良心がない。

みな自分の至らなさや不遜から痛い目に合う。 どのような因果でかは追いきれない。 だが完璧に作用する。 それがなければ痛い目に対して悲観もしないはず。 痛いものを痛みと感じないはず。

禁忌とは良心に反したこと。 この世に生かされるものとして、持つべき大切な意識を思い起こせば、良心が目覚めて、禁忌とされることの真意がわかってくる。

自身の混乱を周囲に伝えることは表現ではない。 そうして外に求める前に自身に求めること。 その上の答えを発するのが表現。

良いことを追従するのに他人を追うな。 悪いことを責めるのに他人を追うな。 すべて我が身の神の良心のなかで求めて行いに反映させよ。

結果のためではなく、「善し」を積み重ねていく。 生きるとはそのようなこと。

弱い立場も強い立場も言うことが正しいわけでは無い。

無知や無学や未熟を放っておいて、逃げるための答えを求めれば、それは常に間違っており、より問題を増やす。 あぐらをかいて、知った顔で、伝統や知識を盾にするものに、真実は無い。

感謝したい素晴らしいことは全ていずれ消えて無くなる。 感謝したものは流れて行くと心得よ。 有限であることは、素晴らしいことの現れ。 感謝を執着に変えて苦しんではならない。 ゆえに自分の都合に良いものだけ感謝することは、感謝ではない。

真実から遠ざかり視野を狭めて偏らせるものは、表現ではなく、真逆のもの。

相手の痛みを知って助けよ、自分の痛みを耐え忍び乗り越えよ。