個性の違いと見れば対立し、未熟さの違いと見れば助けあう。
世の中に二人だけし存在しないのなら正反対になりうるが、実際は多種多様。
むしろ共通点のほうが多いもの。
現実とは、異なる未熟さを助けあい、共通する課題を共に学ぶこと。
では助けあいとは、自分の長所で相手の未熟を助けることか?
それもあるが、いちばん大きいのは、自分の未熟さを乗り越えようと歩み、日々ついてゆく力で相手を助けること。
生まれつき持つものは手のひらサイズ。
乗り越えたものは登りきった山のサイズ。
その山は、誰もが生まれつき持つものではない。
この人生をどう生きるか、どう歩いたか、どう創造したか、それは生まれてから描く、白紙。
個人が持てるものを集めても、それが巨万の富でも、小さい。
その足跡が見せる巨大な山の輪郭、それが、山の大きさを学ばせる。
その山と同じくらいの大きさを、人は描き切る。