とんなに甘い者も、成功して出世すれば必ず慢心する。慢心は甘みの極み。
行動に隙があり注意がなくなり、不幸を起こす。
その瞬間、甘みは苦味、辛味、そして無味へと変わってゆく。
良いことがあれば、注意すること。
それは誰かがそうして仕組んでいるのではなく、自分が慢心する人間だから。
陰陽は自分にある。
甘いことと謙虚さは異なる。
厳しさ、律すること、それを知る者は、負けても不幸を産まない。
回復し学ばされる傷を負うだけ。
そこだけは護られる。
それがないと、取り返しのつかない後悔を生む致命傷を負う。
命に関わる危険はどうあれ回避し、それ以外は挑戦してゆくよう、目を光らせることで、護られる。
大金を得たこと、成功したこと、それが本人の正しさの証明とはならない。
それは慢心であり、命に関わる。
さもないと、恐れて挑戦しないだけとなり、他者の失敗を恐れて責め立てて、保身だけを考える。
しかしそこに保身の力はない、いつも受け身で、もらうことしか考えない。
それでは何も産まない、育てない、成長もない。