本当の自分を忘れたかわりに自我をつくる。
本当の自分以外をいつも見ている。
それを目指せるなら希望を持つ。
目指せないなら落胆する。
目指さず済むなら安堵する。
希望しないのに目指さずしか無いなら悲しむ。
希望を邪魔するものは敵とする。
希望を壊そうとするものを恐れる。
すべての経験はそのためにある。
はじめからそこにあるものは、忘れられやすい。
忘れれば、別なものが吹き荒れる。
だがそれで苦しみ、そこから救われようとする。
その努力はやがて、忘れていたものにたどりつく。
本当の自分を思い出すしか出口はなくなる。